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昨年からドストエフスキーを少しずつ、気に入ったセンテンスには傍線まで引きながら大事に読み進めてきた僕に悲劇が!先日出先から事務所に戻ってみると、『罪と罰』(工藤精一郎訳バージョン)の上にカリカリと毛玉まじりの吐瀉物が。これは確実に我が家の猫ガスパール(通称ガル)さんの仕業です。ガルさんはストレスがたまると、わざわざ飼い主にいちばんダメージを与える場所に嘔吐・脱糞するという恐るべき性質があるのです。いままでにも図面やウールの毛布・ラグなど数々が犠牲になってきました。きっと最近事務所を空ける時間が長かったのがお気に召さなかったのでしょう。

あれほど陰気な小説をせっかく(下)のいいところまで読み進めていたのに、これで心が折れました。というわけで最近は別の本を読んでいます。ちょっと前になりますが、僕の大好きなオースターの新作『幻影の書』が発売されたのです。さらにアーヴィングの『サーカスの息子』文庫版も。ここはまず米文学に浮気してから、あらためて露文学へ挑戦することにします。
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先日ベッドの下に押し込んでいた段ボールを整理していると、書棚からあふれて行き場のなくなってしまった本が続々と出てきました。この中には全く読んでいない本・読みかけたまま放置した本が大量に含まれており、さらにいつか再読しようと保管していた作品もちらほらと目につきます。とりあえず数冊ピックアップして、これを読破しない限り新たな本は買わないと決意しました。ちなみにそのラインナップは以下の通りです
『幸福な無名時代』G・ガルシア=マルケス
『ガープの世界』ジョン・アーヴィング
『死者の奢り・飼育』大江健三郎
『不滅』ミラン・クンデラ
『錯乱のニューヨーク』レム・コールハース
『痴人の愛」谷崎潤一郎
『バゴンボの嗅ぎタバコ入れ』カート・ヴォネガット
『壁』サルトル
個人的にはコールハースが手強いなと思っていますが、これから数ヶ月時間をつくって読書に励みます。
僕は本を読むのが好きなのですが、乱読はあまり好まずに事前に読むべきか読まざるべきかじっくり検討します。それはつまらない本を読むと時間を無駄にしてモッタイナイからです。

で、そういうことを繰り返していると、自ずと古典・名作といわれるものを読むことが多くなります。いわゆるジュンブンガク的な、アクタガワ的な諸作品です。これらの本は(僕にとって)たいへん興味深く楽しめることが多いのですが、最近ちょっとマンネリに陥っているような気がしていました。

そこで他人の薦める本も読んでみようということで最近読み始めたのが逢坂剛の一連の作品です。いままではちょっとエンターテイメント寄りかなと敬遠していたのですが、読み始めたらこれが面白くて。ハードボイルド・ミステリー方面に免疫があまりないのではまってしまいました。



現在読み始めて2、3ヶ月くらい。主要なシリーズはだいたい読み終わろうとしています。以前に読んだ堀越千秋の本とともに、僕のスペインへの興味をかきたてています。


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プロフィール
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岩城 央佳
性別:
男性
職業:
建築家
自己紹介:
北九州小倉の設計事務所マメデザイン代表。
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