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正月休みのあいだに海外文学をハードカバーで読む、というのがここ数年の習慣になっています。それもちょっと暗くて難解な物語を。最近でいうとガルシア=マルケスやドストエフスキー…冷たくて暗い冬の深夜にぴったりです。布団を深くかぶって小さな明かりの下で。
今年はオースターの新作を読むつもりにしていましたが、より明解でエンターテイメントなものが欲しくなり別のミステリのペーパーバックを手に取りました。 仕事で集中して思考することが多かったため、軽めのものをリラックスして読みたいなと。どうやら仕事の切迫度合いと求める物語の明るさは比例するようです。 PR
建築設計の仕事をしていると、最終的には"良い建築物"をつくりあげることが求められる。環境負荷が少なく、機能的で、コストも適正であり、そしてなにより居心地のよい空間。
その"建築の良さ"をことばに置き換えることは難しい。いくら丁寧にことばを重ねても、どうしても実際の空間とは齟齬が生じてしまう。もともとそのような表現に頼る必要もなく、建築は建築。実際の体験がすべてだ。 設計に没頭していると、ことばを駆使する必要はあまりない。あたまの中はロジックでまわっているけれど、そんな理屈だけでは設計はできない。 だからこそ、というか、僕はことばの、活字での表現が好きだ。すばらしい文章を生み出せる人に憧れる。 昨日久しぶりに書店をのぞいたら大好きな作家アーヴィングの『第四の手』が文庫になっていた。最近は本を読む時間も惜しんで仕事をしていたけれど、ここらでちょっと読書をするだけのゆとりもほしい。山口への出張も車を使わずに鉄道を利用すれば、移動中の時間も有効に使える。
昨日深夜、ついにアーヴィングの『サーカスの息子』を読み終えました。いつから読み始めたのか忘れてしまうくらいに長い時間がかかりましたが、ようやく最後の頁まで辿りつきました。
内容をここで詳しく記述するのは避けたいと思いますが、人の帰属に関わる問題が彼独特のユーモアを交えて描かれています。アーヴィングの作品には必ず不思議で、でもなぜかリアリティのある物語が登場します。それは今回も同様で、毎回その"物語"を楽しみにしている僕にとっては期待どおりの一冊でした。 奥付を見ると、この『サーカスの息子』は1994年にアメリカで出版され、1999年には日本語に翻訳されハードカバー版が出たようです。僕は去年の冬に文庫版が出たのをたまたま書店で手に取ったのですが、翻訳・ペーパーバック化には15年を要した計算になります。これは作家・作品の人気とも関連があるのでしょう。 僕の読書リスト、次に控えてるのはオースター『幻影の書』。訳者は当然柴田元幸氏。ちなみにこの作品は去年の冬にハードカバーが出版されましたが、本国で出版されたのは2002年だそうです。 |
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