酒とラーメンとドン・ウィンズロウ

最近はTwitterで短いコメントを残すことに甘んじて、ブログの更新が滞りがちだ。1年あまりにおよぶ長い繁忙期を経て、ようやく時間的にも余裕がでてきたので、久しぶりに近況報告がてら記事の更新でも。

まずは買うだけ買って溜め込んでいた本を次々と読む。建築書しかり純文学しかりミステリーしかり。その中でも久しぶりに熱中して読んだのがドン・ウィンズロウ。最近ではポール・オースター以来のハマり具合だ。
代表作である『犬の力』に始まり、ニール・ケアリーシリーズや『ボビーZの気怠く優雅な人生』など。ちょうど文庫化された新刊も出たので、それもすでに買い置きしてある。作者のストーリーテリングの力はもちろんだが、翻訳も癖が無く読みやすい。ここで内容には触れないが、ぜひお勧めしたい。

僕の大事な娯楽のひとつである食事に関しては、むしろ忙しい時の方がいろいろ出かけていくことは多かった。打合せがてら、顔合わせがてらといった半ビジネスの会合も増えるからだと思う。そもそも僕は、人から誘われない限りひとりで食事にでかける性分でもない。
そんなわけで夜になると自宅で軽く酒を飲んでばかりいる。ちびちびと酒を嘗めながら本を読み進めるのも、秋の夜長の過ごし方としては悪くない。

ただ、夏の暑さが去り涼しくなったことも影響したのか、ラーメンブームがやってきた。毎日のようにラーメンを食べ、先日は2軒はしごという暴挙にも出た。いろいろ食べ歩いて悟ったのは、北九州は希有なラーメン王国だということ。ある意味博多より質は高いように感じる。マメデザインの事務所からも近い順に『一番星』『ちんねん亭』『無法松』『むらた亭』『豚福』『ぎょらん亭』…などいずれもハイレベル。

しかし、あまり外出もせずにラーメンと酒と読書では体には良くないのも当然で、案の定、久しぶりに会う人には「ふっくらした」「太った」「肥えた」との指摘を受けることも増えた。
昔のように片道1時間までは自転車に乗るようにしよう。