データの消滅と猫の不在

マメデザインの過去数年分の仕事のデータが消えた。そしてそれと時を同じくして、飼っていた猫もまたどこかに消えてしまった。ダメージの大きな喪失が立て続けにやってきた。心の準備なんてできていないから、失って初めてあわてふためくことになる。

仕事のデータの件は、人為的ミスによるもの。バックアップ用の外付HDDのデータをバックアップしないままフォーマットしてしまった。こんな迂闊なミスをするのであれば、バックアップのバックアップをとっておかないといけない。図面・竣工写真・打合せ記録…マメデザインの知的財産のほとんどが一瞬にして消滅。

しかし、まだ悲観するのは早い。世の中にはデータをリカバリするソフトが存在しているのだ。今回初めてその世話になったのだが、フォーマット途中で電源を切ったという不安定なHDDを見事に認識、そしてデータを一晩でほとんど読み出してくれた。

あとは数千個におよぶファイル（ファイル名や作成日などのデータは消えている）をひとつずつ開いて、名前を付けて分類しなおすという作業。あくまで完了した仕事のデータなので急ぎはしない。これは今後数ヶ月かけて少しずつ進めていけばよい。


そしてデータ消失よりも僕が心が痛めているのは、飼い猫タロウの消息。先週の金曜日の昼下がり、事務所の玄関からこっそりと脱出。本人もちょっとした探検のつもりだったはずである。ただ、今回は少しばかり遠出をしすぎたのか、夜になっても帰ってこない。そればかりか本日現在にいたるまで、丸4日間もつづく家出劇である。

以前にも4階の窓から落ちて脚を負傷し、他所の庭に潜んでいたこともあった。今回怪我はしていないと思うが、温室育ちの家猫に、毎日の食事が満足に確保できてるとは考えづらい。柄の悪い野良猫や無鉄砲な小学生にいじめられてなければいいが。

ここのところ夜になると、サッカーのワールドカップ観戦の合間に事務所付近をパトロールするのが日課となっている。"うちのタロウ知りませんか"の張り紙も配っているが、いまのところ行方はようとして知れない。ただただ無事の帰還を願うばかりだ。